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September


September 15th
ドイツのフェスティバル





Live@Summer Jazz Festival in Pinneberg
with Ryo Hatakeyama

ドイツはハンブルグから30分ほどのピンネブルグにて
ジャズフェスティバルに出演いたしました。
ピンネブルグはとてもおだやかな美しい街でした
主催者、ブッキングマネージャー、関係者皆様にあたたかくむかえていただき
心温まる時間を過ごせました。
演奏は2時間の枠で二人のオリジナルを中心に演奏しました

1st
Two in One/Ryo Hatakeyama
Swangin/R.Hatakeyama
Embroidery/Yuko Yoshida
Wagon Wheel/Old crow medicine show
Autumn leaves/Joseph Cosma
Hands/Ryo Hatakeyama

2nd set
Dance of Thelouious/R.Hatakeyama
Hurt/Johnny Cash
Dark gloomy room/R.Hatakeyama
Steppin/Y.Yoshida
All the things you are/Jerome Kern
Golden/Y.Yoshida
Tickle/Y.Yoshida

enc.Lulu's Back in Town/Harry Warren

はじめてのドイツでの演奏
その街の人達に自分達の音楽を聴いてもらえることはとてもうれしいことでした
またこの街、ピンネベルグに戻りフェスティバルに出演したいです
そして、もちろん日本でたくさんの人に聴いていただけるようにがんばります

応援してくださった皆様、ありがとうございました!!!

September 15th
ロンドン到着!!!


ロンドンの老舗ジャズクラブ"ロニ-スコッツ"でピアノトリオフェスティバルが開催されていましたので、早速聴きに行きました
The Men&The Telephone Trio,ELF(Walter Lang),Tord Gustavsen Trio,Peter Beets Trio,ELEW Trio,Jacob Karlzon Trio,,,etc
ロンドン初日から衝撃!!!
想像をはるかに超えた音楽でした
The Men&The Telephoneの演奏はインスタレーションを使ったアンサンブル 
かっこよくて、おもしろくて、アイデア満載で目がまんまる。
楽しくて、楽しくてしょうがなくて素晴らしいロンドン滞在の幕開けとなりました
ロニースコッツ以外にはCafe Otoにでかけました
John Dikeman Trio,,,etc
John Dikeman Trioでは William Parkerのベースが
見たことも聴いたこともなくてものすごく、ものすごかった!!!
ロンドンではたくさんの国の音楽を聴ける環境があって、それぞれが興味深くて,
訪れるまでに抱いていた"ロンドンの街にはどんな音楽が流れているんだろう?"
という思いはなんだかすっきりはれて、また新しい感覚が芽生えました

そして大好きなミュージカルも♪
ウエストエンドDominionで"An American in Paris"を観劇しました
舞台セットがとても現代的でポップでキュートでアーティスティック、
音楽はもちろんのこと、素晴らしい!の一言でした。
駅で"An American in Paris"のフラッシュモブにも遭遇。ラッキーなことがたくさん!!!

そしてそしてフランスのジャズフェスティバル"Jazz a la Villette"に向けてパリに出発!!!

September 15th
Jazz a la Villette


パリにはJazz Festival"Jazz a la Villette"にPharoah Sandersを聴きにいきました。
他、Archie Shepp Group,Christian McBride Band,Dianne Reeves,Cory Henry...が
出演するビッグフェスティバル!!!
Pharoahはなんとしても生の音を聴いてみたかったミュージシャンの一人だったので
日程をこの日に決めてパリに訪れました。
Pharoahの音、本当に聴けてよかった。
とてもとても深く神々しい音でした。

そして大好きなパリの街を少し散策。
シャンゼリゼ通りをゆっくり散歩したり、
公園でぼーっとしたり、
美術館をゆっくりゆっくりまわったり
大好きなカフェでお茶したり、
時間をめいいっぱいゆっくりにしました。
お気に入りの場所、
オペラ座のシャガールの天井画もオランジェリーのモネの睡蓮も
エッフェル塔も美しかったです

写真はエッフェル塔にかかる虹。
きれい。

September 15th
I Love London!!!














Photo: At the Vortex My Hero,Jason Yarde!!!
9月に入ってロンドンはすっかり秋めいてきます。
幸運なことに聴きたかったミュージシャンのライブがたくさん!!!
まずはDjango Bates!!!
ビッグバンドでのBeatles Songbook
普段聴いているDjangoのトリオサウンドとはまた違う音楽でしたが
Djangoの創り出す音楽観に圧倒されました
Beatlesもさらにさらに好きになってしまう、そんなBeatles World
会場もBeatlesの愛で溢れていて、まさにLondonを心で感じることができました

そしてVortexに
ピアニストKit Downesの教え子であるJonny Mansfieldの演奏を聴きに行きました
プロフィールに"Marius Neset,Stranvinskyに影響"と書かれていたので
どうしても聴きたいと思いました。
豪華な編成で繰り広げられる素晴らしすぎるアレンジに興味津々!!!
とてもかっこよかったです

そして、Vortex
Jason Yarde & Louis Moholo Moholo
Jason Yardeは今回のイギリス滞在のKey Person
本当に、
本当に、
すごかったです
凄まじかったです。
どうしようもなく感動しました。
間違いなく今まで聴いたライブの中で忘れられないライブのひとつです!!!

そしてまたまたVortex
レジェンド Keith Tippettのトリオ
Keithの演奏は私の世界に光をそそいでくれる、そんな演奏でした。
演奏が終わって少し話しかけさせていただいたらさらにびっくり。
とても無邪気で純粋な印象をうけました。
なんて素敵な目をしているんだろうって思いました。
まさに音そのままのお人柄でした。

そして、
最も尊敬するJason Moranが参加するArthur Jafaの
Listening Sessionにも参加しました
数人のミュージシャンがロンドンの街中のそれぞれの場所で演奏し、
メイン会場でダンサーがその音楽に合わせて演技するというもの。
斬新なアイデアのWork Outにわくわく、とても興味深い試みでした
ダンサーの表現力がそれはもう植物のような、人間ではない何かの生き物のような。
繊細で素晴らしく美しかったです。

そしてCafe Otoにて
Shabaka Huchings Group
Kwake Bass!!!
すごい!!!かっこよすぎて失神寸前でした

最後にミュージカル"Wicked"
最前列の真ん中というベストシートで観劇
大好きな音楽に俳優さんたちの圧倒的な存在感、
舞台セットと衣装、きらきら輝く世界に第一幕ですでに大号泣でした。

今回のロンドン滞在ではBritish Jazzに興味をもったきっかけとなったミュージシャンを
全員聴くことができて本当に幸運でした
私が聴きたかった音がここでしか聴けなかったことは間違いなくて、
そして、
ロンドンは文化の水準がとても高くプレイヤー、プレイヤーのみならず
ジャズクラブ、オーディエンスが
今の時代を尊重した新しい音楽を求めていることを実感しました。

最後に
ロンドンは歴史を感じる古い建物がたくさん残っていて、
街にはお花があふれていて、
優しく、心遣いのある人ばかりでとても美しい街でした

September 25th
An American in Paris











約10年ぶりのウエストエンド
An American in Paris
ただこの映画が好きというだけで、何の予備知識もなかったのですが
セットがあまりにもキュートでポップでアーティスティックだったので
誰の制作かをはじめ、少し調べて見ると
An American in Parisは2014年にパリ(1ヶ月)
2015年にブロードウェイでスタートし、トニー賞を受賞したヒット作!!!
ロンドンにやってきたのはなんと今年の3月からだったようです。
とってもラッキーでした!!!
気になるセットはBob Crowley。衣装も手がけていました。
モンドリアンのようなアーティスティックなプロジェクションマッピング、
素敵だったなあと思い
モンドリアンは何か関係あるのかなと思って調べたところ
Piet Mondrianの影響を受けているとのことで公表されていました。
あとは、Gustave Caillebotteの"Rainy Day,Paris"も。
絵を確認して見るとまさにパリの街はこの世界観でした。
自分の好きなアーティストに敬意を表して自分のアートに取り入れる潔さも
格好よいなあと感心してしまうのです。

https://www.broadwayworld.com/article/
Photo-Flash-Go-Behind-the-Scenes-with-AN-AMERICAN-IN-PARIS-
Costume-and-Scenic-Designer-Bob-Crowley-20150328

音楽は大好きなGeorge Gershwinで素晴らしいのはいうまでもないですが、
本当に今までとは違う、
新しいミュージカルの世界をつくりあげたBob Crowleyの力は
本当に偉大だなあと感じました。

お気に入りのセットの写真(イメージ画像,,,)は探しても見つかりませんでした。
(もう一度見たいのに残念。。。)
素晴らしいシーンの数々、ぜひ、ご観劇をおすすめいたします。
観劇後ですが"An American in Paris"のフラッシュモブに遭遇しました。
劇場では俳優さん達の表情まで確認できる距離でなかったので、
ハッピーでつまった歌とダンスを近くで観ることができてうれしかったです。

"フラッシュモブ(吉田さんを探せ)"
https://www.youtube.com/watch?v=k_Fh38q1BMA&feature=youtu.be

現代アートでは欠かせない存在のプロジェクションマッピング
自分の音楽とのコラボレーションをしたいなあ、出来ないかなあ、
とすごく思いました、思っています。
そんな夢を抱きながら、視野に入れて音楽活動していきたいと思います。

September 25th
カリヨンとオルガンのこと











◆カリヨン◆

ベルギー、ブルージュで初めてカリヨンの音色を聴きました。
鐘楼にのぼると最上部より下に大きなオルゴールみたいなものがあります。
その下に演奏する場所があって、鍵盤を拳でたたいて鐘を操作(演奏)します。
すごい楽器だなあと思いました。
鐘楼内にいると音が混ざりすぎてよくわからないのですが、
地上で聴くとなんともいえない優しいあたたかい音が街中に響きわたって
美しい街を彩っていました。

カリヨンCarillonは
複数の鐘を組み合わせて旋律を演奏できる楽器で
ベルギーとフランスの56の鐘楼が世界遺産に登録されているとのことです。
日本でも何台か設置されているようです。
関西では伊丹駅前にカリヨンが設置されていて
年に一回コンサートが開催されるとのことです。

◆パイプオルガン◆

教会へは、色々な国で幾度と訪れたことがありますが、
いつも神聖な壮大な空間にくわえて大きなパイプオルガンに驚かされます。
今回の旅ではとても大きいケルン大聖堂(ゴシック様式では世界最大)で
偶然にオルガンコンサートを聴くことができました。
500あるいは600人くらいでしょうか? もっとそれ以上かも、のたくさんの人々が
一度に教会に集まるのも私にとってはとても不思議な光景、経験でした。

音楽は想像していたような、古典音楽ではなく、新しさを感じる楽曲。
教会いっぱいに広がる音楽はそれはそれは壮大で、
日没とともに(ドイツでは20時から21時)
様々な色に変化するステンドグラスの光を浴びながら
素晴らしい時間を楽しみました。
右手も左手も足も、そしてストップ(音色、音高の混合が可能)を使えるオルガン。
それでも、どうやって考えても3人くらい奏者がいるような演奏にびっくり!!!でした。

後に調べたところ
演奏者はKay Johannsen
(61年生まれのオルガニスト
ベルリンフィル、ウィーンフィルとも共演)
曲目は彼のオリジナルと即興曲でした。

パイプオルガンの大きさは教会の威厳を象徴するものとして、
装飾のついた大規模なものがつくられたとのことです。
大きさ、豪華さを競っていた、そんな歴史があったようです。
宗教、権力が楽器の発展に大きく影響をあたえたことに
楽器だけではなく、音楽そのものの存在価値が
想像をはるかに超えて偉大だったんだなと想像できます。
ちなみに、鍵盤もおおきかったことでカリヨンと同様、
拳で演奏されていた時代もあったようです。